さて、今回は家づくりにかかるお金について解説していきたいと思います。
家を建てるとき、真っ先に気になるのは「いったいどれだけのお金がかかるのか?」ということではないでしょうか。家づくりは人生の中でも大きな買い物の一つであり、費用に関する不安を感じる方は多いと思います。
家づくりを始める前に、これらのコストの全体像をしっかりと把握しておくことが重要です。この記事では、それぞれの項目について詳しく解説し、費用の目安や抑えるためのコツについてもお話しします。これから家を建てようと考えている方が、予算を考える上で役立つヒントを提供しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず、家づくりにかかるお金にはいくつかの主要な項目があります。
①建物の本体工事費用
つまり実際に家を建てるためにかかるお金です。これには基礎や外壁、屋根、内装、設備などが含まれます。
②付帯工事費用
住宅会社によって内容が異なることもありますが、主に既存建物の解体工事、地盤改良工事、電気・ガス・水道の引き込み工事、外構工事などが含まれます。
③諸費用
家を購入する際には登記費用、ローン手数料、火災保険、税金などが発生します。こちらは直接家を建てる費用ではありませんが、家づくりを進める上で必ず必要となる経費です。
これを忘れて予算を組んでしまうと、後で「こんなにかかるなんて!」と驚くことになるかもしれません。
④土地購入費用
土地をすでにお持ちの方は別として、新たに土地を購入する場合、この費用が大きく家づくりの全体予算に影響します。土地の価格は場所によって大きく異なりますので、地域の相場をしっかり確認しましょう。
このように、家づくりには多岐にわたる費用が絡んでくるため、事前にしっかりと各項目を把握し、計画的に進めることが大切です。
家づくりは大きな投資ですが、上手に計画すればコストを抑えることができます。まず、最も基本的な方法は工事内容の見直しです。
建物の設計や仕様を決める際、必要以上に豪華な設備や仕様を選んでしまうと、あっという間に予算オーバーになります。
例えば、キッチンの設備や床材などは、機能性とコストのバランスをしっかり検討することが重要です。不要な豪華さを避け、実際に使う場面を想定しながら、現実的な選択を心がけましょう。
次に、DIYも有効な方法の一つです。
例えば、庭の整備や塗装作業など、プロに頼まなくても自分でできる部分を担当することで、費用を大幅にカットできます。もちろん、DIYには手間と時間がかかるため、メリットとデメリットをしっかり比較してから取り組むことが大切です。「ちょっとした趣味」と考えられる方には、DIYは非常に良い節約方法になるでしょう。
家づくりにおいて、最も避けたいのが「予期せぬトラブル」。特にお金に関する問題は後々の生活にも影響するため、事前にトラブルを回避するための対策をしっかりと講じておくことが重要です。ここでは、よくあるお金のトラブル事例とその対策を紹介します。
■契約前に気をつけるべき事項
家づくりの契約時に、詳細を確認せずに進めてしまうことは大きなリスクです。たとえば、契約書に記載された内容が曖昧であったり、不明瞭な項目があった場合、後から追加費用が発生する可能性があります。
契約書は家づくりの「約束ごと」ですので、必ず全ての条項を理解することが必要です。もし不明点があれば、業者にしっかり説明を求めるようにしましょう。「まぁ、どうにかなるだろう」という考え方は危険です。トラブルの多くは、この契約段階での不備が原因となることが少なくありません。
■予算オーバーのリスク
計画当初は予算内に収まっていたとしても、建築途中で「これも付けたい」「あれも改善したい」という欲が出てくることはよくあります。この追加工事や仕様変更は、当初の見積もりに含まれていないことが多く、最終的に予算オーバーを招くことがあります。
そのため、予算を設定する際には、必ず予備費を確保しておくことが重要です。一般的には、総予算の10%程度を予備費として見込んでおくと安心です。
■工事中の追加費用発生を防ぐ方法
工事が始まってからの追加費用発生も、よくあるトラブルの一つです。たとえば、設計段階で決まっていなかった部分が工事中に追加されるケースや、材料の変更が発生することがあります。これを防ぐためには、事前の詳細な打ち合わせが重要です。
特に、工事内容や使用する材料の細部まで確認しておくことで、工事途中での変更や追加が減り、予算のズレを防ぐことができます。
家づくりを考えるとき、最も大切なポイントの一つが「予算設定」です。無理のない範囲で理想の家を実現するためには、しっかりとした予算計画が必要です。
1-家づくりの総予算を把握する
家づくりにかかる費用は、建物そのものの工事費だけでなく、土地購入費用や家具や外構工事など、多岐にわたります。そのため、まずは家づくりに関わる総費用をしっかりと把握しましょう。
総予算を考えるときには、最初に自分たちの「使える資金」を確認します。貯金、住宅ローン、親からの援助など、どこから資金を調達するのかをリストアップし、どれだけの額を家づくりに使えるのかを明確にすることが大切です。
2-優先順位を決める
家づくりには、多くの選択肢があります。デザイン、間取り、使用する素材、設備など、どこにこだわるかを決めるのは楽しい部分でもありますが、予算との兼ね合いも忘れてはいけません。すべてにこだわると、どうしても費用がかさんでしまいます。
ここで大事なのは優先順位をつけることです。「家族が一番大事にしている部分はどこか?」「妥協できる部分はあるか?」といった観点で考えましょう。
3-将来を見据えた予算計画
家づくりは一時的な支出ではなく、長期的な支払いも考慮に入れる必要があります。たとえば、ローンの返済計画や毎月の生活費、教育費など、家を建てた後の生活も含めて予算を考えることが大切です。
家づくりの総予算が仮に5,000万円だとしても、ローンの返済額が過剰になると、将来の家計に圧迫を与える可能性があります。無理なく返済できる範囲内でローンを組むこと、そして余裕を持った予算計画を立てることが成功の秘訣です。
「理想の家づくり」と「無理のない支払い計画」を両立させるために、まずは3つのポイントから始めてみましょう。
自分たちに合った予算の枠を見つけることが第一歩です!